赤紙が来た。あぁおれか。 小樽の高商を卒業し、少しでも実家の商売を軌道に乗せたいと名古屋の商大の大学院に進学した。このまま博士にでもなれば大学の教員にでもなれるかもしれない。そんな矢先だった。 兄は早稲田に進学し文学青年気取りで遊び歩いてい…
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